リスボン条約は、全加盟国が国内憲法の規定に従い批准した後に発効する(リスボン条約第6条第1項、EU条約旧第48条第3項参照)。国民投票を実施するか否かは、国内法上の問題であり、リスボン条約や現行EU法上、その実施が義務付けられているわけではない。なお、欧州憲法条約の批准に際しては、幾つかの加盟国で国民投票が実施されたが(詳しくは
こちら)、リスボン条約に関し、国民投票の実施を予定しているのは、アイルランドのみである。同国は国民投票の実施が憲法によって義務付けられている。
アイルランド国民投票
なお、イギリスの Blair 首相は国民投票を実施する意向を示していたが、後任の Brown 首相はその可能性を否定した。また、ポルトガル政府も国民投票の実施を検討したことがあるが、後にこの計画を改めている(参照)。
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